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【歴史講演会】山形紅花商人の活動と条件ー「奥羽の商都」という歴史像ー
かつて山形は東北有数の商都であった?!
その商業戦略と盛衰の条件を探る。
その歴史像から現代に通じるものを考える。
山形城下町の巨大商人は東北・関東地方で生産された紅花を手広く集荷し上方へ運送して販売し、その代金で上方に集まる全国の物資を買い帰り荷にし村山地方はもちろん奥羽山脈を越えて太平洋側にまで売り捌いた。「奥羽ノ大坂」と言われた日本一の紅花商人長谷川家をはじめ有力な山形商人は、行きも帰りも商品を動かして儲ける「のこぎり商い」を多様なパターンで広域的に展開した。全国の物資が溢れる山形には近隣諸国から買人が集まった。これらの結果、幕末維新期の山形は「奥羽の商都」として発展していたことを検証する。その背景には、良質な紅花づくりに励む村山地方の農民や質を見極めて集荷する商人たちの努力があった。商人たちは飢饉時の困窮者救済にも尽力した。
そして、その盛衰の歴史的条件について紅花などの特産物をはじめ自然地理・生産力・政治・交通情報・教育・宗教文化などの諸側面から検討し、今日に通じる地域活性化の諸条件について考える。さらに、日本遺産「山寺が支えた紅花文化」のストーリーの問題点を指摘し、真に紅花をささえた人々の歴史を事実に基づき学ぶことの大切さと観光への活用の意義について提言する。
●開催日
令和6年11月17日(日)
●開催時間
13時 から 15時30分 まで(開場12時30分)
●開催場所
山形市中央公民館 4階 大会議室
●申込み
必要(先着100名 定員になり次第締め切り)
10月16日(水) 9時から 中央公民館(023-623-2150)に電話でお申し込みください
●費用
無料
●講師
山形大学名誉教授 岩田浩太郎氏
●持ち物
筆記用具
●その他
中央公民館には駐車場がありませんので、近隣の有料駐車場をご利用ください。(助成制度はありません)
共催:香澄倶楽部 後援:山形豊烈打毬保存会
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